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マリインスキー歌劇場特別演奏会

回数第1回(第641回)
公演日10月11日(火)
開演時間19:00
会場東京文化会館・大ホール
アーティスト指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団
バリトン:アレクセイ・マルコフ
ソプラノ:エカテリーナ・ゴンチャロワ
バス:ミハイル・ペトレンコ
曲目チャイコフスキー:
    幻想序曲「ロメオとジュリエット」

チャイコフスキー:
    歌劇「スペードの女王」より
      ”あなたを愛しています”
      バリトン:アレクセイ・マルコフ
チャイコフスキー:
    歌劇「エフゲニー・オネーギン」より
      第3幕 最後の場面
      バリトン:アレクセイ・マルコフ
      ソプラノ:エカテリーナ・ゴンチャロワ
ボロディン:
    歌劇「イーゴリ公」より
      コンチャーク汗のアリア~ダッタン人の踊り
      バス:ミハイル・ペトレンコ
プロコフィエフ:
    十月革命20周年のためのカンタータ Op.74

[日本語字幕付]

※ゲルギエフ:ロンドン交響楽団による
「十月革命20周年のためのカンタータ 」映像(Youtube)





*この公演はマリインスキー劇場コンサート幕を使用して行います。ホール反響板は使用いたしません。

名門歌劇場が総力を挙げておくる壮大なステージ
     
 今年度下期は、引越し公演中のマリインスキー歌劇場による豪華なコンサートで開幕します。マリインスキーは、「スペードの女王」「白鳥の湖」をはじめとするチャイコフスキーのオペラ&バレエや、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ等の大家の作品の世界初演を多数手がけてきたロシアきっての名門劇場。1988年ゲルギエフの芸術監督就任後は、さらなる国際的名声を築いています。ゲルギエフは、現代屈指のカリスマ指揮者。マリインスキーに輝きを与えただけでなく、ロンドン響やミュンヘン・フィルの首席指揮者も歴任し、ウィーン・フィル等にも客演を続けています。彼らが生み出す音楽は、華麗で力強く情熱的。そのテンションの高さと劇的な迫力は、聴く者を強く惹きつけます。
 プログラムの前半は、ロシアを代表する名作集。チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」に始まり、彼の2大オペラ「スペードの女王」「エフゲニー・オネーギン」と、有名な「ダッタン人の踊り」を含むボロディンの「イーゴリ公」の名場面が、マリインスキーの名歌手および合唱団とともに披露されます。ここはまさに「誰もが共感できる親しみやすい音楽」(ゲルギエフ)。美しくも哀しい旋律や壮麗なサウンドにたっぷりと酔いしれましょう。
 後半は、生誕125年を迎えたプロコフィエフの大作「十月革命20周年のためのカンタータ」。これは、2群の合唱と軍楽隊や多数の打楽器を含む大管弦楽によって、革命の力が多面的に表現される、全10楽章の壮絶な作品。衝撃的な迫力たるや前代未聞と言っても過言ではありません。今回ゲルギエフが特に望んだ演目であり、彼いわく「優れた書法による偉大な音楽」。しかし日本での上演は皆無に等しく、生演奏に触れる生涯唯一の機会になる可能性大といえるでしょう。
 本プログラムは、今回のツアーで都民劇場公演のみ(しかも日本語字幕付き)。名歌劇場が総力を挙げておくるスペシャルなステージをお見逃しなく。


柴田克彦(音楽評論家)